76 楽しめる場所として

デイサービス エイジングプランナー佐藤コラム

高齢化社会が進むにつれて介護分野も進化が問われる時代となりました。
高齢者向け住宅や介護施設は主に終の棲家として捉えられていることから、入居を考える際には月々の利用料金のこともしっかり考えた上で検討していく必要があると言えますが、誰もが皆 要介護の時を迎えたからと言って介護施設への入居を考えるというわけではありません。

家族や地域に支えられつつ長年暮らした家で老後の暮らしを継続される方も多く居られます。
そんな中で、利用しやすい介護サービスの一つとしてデイサービスというものが存在します。

学校が学びの場という表現をするとしたら、デイサービスは楽しみの場と言えるような気がします。
高齢になると、からだの自由がきかなくなったり、視聴覚が衰えはじめるなど身体的に様々な老化現象が現れます。また精神面でも孤立し内向的になっていく方が多い傾向にあるといえるのではないでしょうか。
その結果、人とのコミュニケーションがどんどん希薄化していくわけですが、このコミュニケーション不足が脳の衰えに拍車をかけ、認知症の進行にも繋がっていくと懸念されています。
それらの問題を軽減し、お年寄りの日々の暮らしに変化(気晴らし)と機能維持の目標を掲げて存在するのがデイサービスです。

デイサービスは、その名の通り日中に利用出来る施設利用サービスであり、送迎、体調観察、入浴、昼食やおやつ、レクリエーションや利用者同士の交流、介護士との交流で朝から夕方までの時間を過ごして頂く内容となっています。(施設により異なります)

誰でも最初は不安で、デイサービスの利用を躊躇う方も多くいらっしゃるようですが、通い始めるとデイがお気に入りの場所になりましたという声も多く聞きます。
これからもどんどん憩いの場として、また楽しめる場所としてデイサービスという介護サービスが浸透していくと良いですね。
デイサービス