今日は老人ホームの食事についてご紹介していこうと思います。
介護施設、老人ホームには色んな種類があることは毎回お伝えしている通りですが、施設によって食事事情も様々です。
自立度の高い入居者さんが多い施設では、食事の準備や後片付けなどを皆さんと一緒に取り組まれているところもあります。食事の準備や後片付けの一部を担っていただくことで他入居者さんや施設職員とのコミュニケーションが図れたり、老化の進行予防にも役立っているとの声もよく聞きます。
多くの施設では厨房が設備されており、専門の調理員によるバランスの取れた食事が準備され提供されています。高齢の方たちのお食事というだけあり、食事は共有スペースでもある食堂(リビングやフロアと、呼び方については施設やホームにより異なります)で皆さんご一緒に食べていただくようになっています。
中には、イベント食と呼ばれるお刺身やステーキなど特別な料理を提供する日があるなど、食に力を入れて様々な工夫を凝らす施設も多くあり、それだけ食事を何よりの楽しみにしている方が多くいらっしゃるということですね。
また、身体の状態により自分で食べることが出来ない方には職員による食事介助が行われます。
咀嚼が難しい方にはその度合いに応じてとろみをつけたり刻み食が用意されたりもするので、「偏っていた食事が一転し助かりました」という家族様から喜びの声もよく聞かせてもらっています。
毎日午後には「おやつの時間」が設けられている施設が殆どなので、「お茶を飲んで甘いものを食べられる時間が一番幸せ」と入居者様からのほっこりするお声を聞くこともしばしばあります。
食事と睡眠は生きるために必要不可欠なので、美味しくて楽しい時間を提供できることが施設や老人ホームの醍醐味と言えるでしょう。