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食事も楽しみの一つ エイジングプランナー佐藤コラム
施設での食事例

通常食、ダイエット食、病院食、介護食・・・

食事には目的により様々な種類がありますが、今日はその中でも介護食について触れてみたいと思います。

介護食と聞くと、お粥がメインで噛むことが出来なくてもなんとなく食べれるものという食事内容だけを想像される方が多いのではないでしょうか。
しかし、内容に焦点を当ててみると介護食のレパートリーの多さに驚かされてしまいます。

一般的には咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)力により普通食、カット食、刻み食、とろみ、ペーストという形状に分けれられ、高齢者ご本人の持病によっては減塩、脂質異常、カリウム除去、水分制限などの条件を加味した内容の食事がいわゆる介護食と呼ばれています。

介護施設の厨房事情により対応の可否は異なりますが、提供する形状が刻みやペースト状食になっても彩りに工夫を凝らし視覚でも食事を楽しめるように努めている施設もあります。

食事も楽しみの一つ

施設での食事例

認知症の症状で多く挙げられるのが「私はまだご飯を食べてないわね」という物忘れの一種。
咀嚼や嚥下の衰えは元より、味覚も若い時とは違ってくる上に体が受けつける食事の種類も変わってきます。
そんな中で、いつまでも大切にしたいことが【食べる楽しみ】というものではないでしょうか。
例え、食べたあとに「私はまだご飯を食べてないわね」という言葉を聞くことになったとしても、食事に対して「美味しそう、食べたい」という感覚や「美味しいわ」という感想を日々維持更新していけるということがご家族の願いであり、お世話を引き継ぐ介護現場の職員の思いであると嬉しい限りですね。

今では介護食としていろいろなメーカーが味や栄養にこだわった食品を販売しているようなので、在宅介護の方には強い味方となるかも知れませんね。