皆さまのお住まいの地域に必ずや存在していると言える地域包括支援センターですが、このセンターが出来た背景や存在意義、担ってくれる役割については調べれば沢山の情報を得ることが出来ます。
そこで今回は実際に利用した自分がどのような感想を抱いたのかをご紹介していきたいと思います。
私は現在、高齢者入居施設で介護士として働いています。介護士と言っても現場での仕事がメインなので、施設の運営や地域連携などの事務的な仕事は経験したことが無く、技術面での知識や能力はあっても事務的な手続きなどに対する知識については皆無に近いものがありました。
私は実母と同居しているのですが、数年前に「もしかして認知症?」と思える言動が目立ってきた時期があり、このような場合に自分が何を始めれば良いのかさえ見当も付かなかった次第です。
そこで訪ねたのが区役所の福祉介護課。
それはもう丁寧に話を聞いて下さいました…が、返ってきた答えは「でしたら地域包括支援センターへ相談してください」の一言。
呆気にとられる間もなく、私はその足で初めて地域包括支援センターの門を潜りました。
それまでには何度か役所の窓口では何をどうして良いか判らないから相談に行っているのに「何をどうしたいですか?」と聞かれることがよくあった為か、地域包括支援センターに行った時には自分が求めていた答えだけではなく、今後どのような経緯を辿るのかについてのイメージやアドバイスまでも頂けたことが大変有り難かったです。
介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える総合相談窓口として存在している地域包括支援センターですが、高齢者だけではなく支える立場にある者の強い味方となってくれる機関でもあると思いますので、関わりやすい窓口として覚えておかれると良いと思います。