どの年齢から後期高齢者となるのか、どうして単なる高齢者とは別の名称で呼ぶのか、などなど私も初めて「後期高齢者」と聞いた際は疑問に思いました。
80歳を越えたおじいちゃんがいつも私にこう言います「高齢者でも後期高齢者でもなんでもいいけど、わしにも若いと言われる時代はあった」と。
ここでお伝えしたいのは、後期高齢者という名称はなぜ存在しなければならないのかということです。
結論から書くと、それは国が定める医療保険の振り分けに関して必要な段階名称であるに過ぎないということでしょうか。
それで言うと65歳から74歳までを前期高齢者とし前期高齢者医療制度というものも実在しています。
しかしながら前期高齢者医療制度は後期高齢者医療制度のように独立した制度ではないので、現在加入している各医療保険者によって療養の給付や高額療養費等の給付など従来通り受けることになります。
後期高齢者医療制度は75歳以上の方がそれまでに加入していた新たに加入する医療保険制度となります。
この医療制度の振分けの為に必要となる名称こそが後期高齢者というものだと言えるのではないでしょうか。
後期高齢者になったから何がどうなるの?何をしなければならないの?もしくは何が出来なくなるの?という不安や疑問を抱えた時には医療保険について変わるだけですよと簡潔に答えてあげることが高齢者の方には一番わかりやすいかも知れないですね。