「認知症」とは病名ではなく特有の症状を示す状態を総称する言葉であると言われています。昭和生まれの私にとって「認知症」という響きはあまり馴染みがありませんでしたが、すっかり一般的にも聞き慣れた言葉になりましたね。
現在は医学の進歩により、認知症が総称であるという解説の通り、症状には様々な種類や要因があることが示されています。今日はその「認知症」とそれに伴う「介助」について書いていこうと思います。
自分の親はいつまでも変わらないでいて欲しいー子供としてそう願う方が大半でしょう。
けれども老いるという現実からは逃れられません。身体機能の老化に関しては腕が上がらなくなったり、足腰が弱り歩行状態が悪くなるなど比較的現状を認識することが容易ではありますが、認知症に関してはそうはいきません。ある日突然、言動に違和感を感じ始めることで発症に気付くと言われています。
認知症になったご本人は自分の状態は「普通」だと思っているので、「四六時中同じ話を繰り返す」や「取ってもいない物を取ったと責め立てられる」など家族としてはやり切れない気持ちの気苦労が絶えなくなります。
介助とは身体機能の低下により日常生活の中で出来なくなってしまう、もしくは出来にくくなってしまったことに対してお手伝いするのが介助だと私は思っています。身体機能の低下だけではなく、認知症も抱えておられる方に対しての介助は接し方にも工夫が要るので「介助」という言葉よりも寄り添うという気持ちを大切にすることが望ましいと思えます。